キム・ジェミョン記者 承認2019.10.04 18:59
東洋大表彰状の偽造疑惑などマスコミが提起した各種疑惑の中心に立つ曺国(チョ・グク)法務省長官の娘・チョ・ミンさんがラジオのインタビューに出演し、初めて肉声で心境を告白した。
チョ・ミンは4日午前、tbsラジオ『キム・オジュンのニュース工場』に事前録音の形で出演、自分を取り巻く疑惑について「悔しい」と心境を明かした。
また「家族全員がメディアの獲物になった」とし「残忍だ。辛い」という言葉も付け加えた。
チョ・ミンは自分を取り巻く疑惑提起について「最初はとても悔しかった。だから一日中泣きもしたが、今は必ず乗り越えようと毎日心に誓っている」と明かした。
それとともに母親の健康状態への懸念も示した。
チョ・ミンは「母の健康状態がとても良くない」とし「ただ、こんな話をするのも人々がどう受け取るのか気を使う。大袈裟に病気ぶっていると言われそうで」と慎重な態度を見せた。
続いて大学、大学院などの入学取り消しの可能性について「(表彰状などを)偽造したことはない」と強調し「ただ周辺では(母が)捜査を受ける私を守ろうとして、してもいないことをしたと言う可能性もあると言う。だから母にそうしてはいけないと言った」と伝えた。
それとともに「(入学取り消しにより)高卒になっても構わない。試験はまた受ければいいし、三十で医師になれなければ四十でなればいい」としっかりした意志を明かしたりもした。
また「法廷で最善を尽くして真実を明らかにするよう努力する」とし「私の人生もこれから新しく開拓していく」と今後の計画を明らかにした。
この日のチョ・ミンさんのインタビュー全文は次の通りである。
キム・オジュン:『ニュース工場』ではずっと前からチョ・グク長官の娘・チョ・ミンさんのインタビューを要請してきました。今日はチョ・ミンさんに直接会ってみましょう。こんにちは。
チョ・ミン:こんにちは。
キム・オジュン:長いあいだ悩んだ末に出て来られ、ご本人が話したいことがあって出て来られたのですが、私たちも知りたいことがありますので、それを先にお聞きしてみましょう。
(音声はここから→)現在、検察の捜査が進められているため、捜査が進行中の事案については事実関係を尋ねることはしません。捜査対象ではないものの中で事実関係を確認したいことがいくつかありますので、私がお尋ねしてみましょう。まず家宅捜索があった日です。お母さんが倒れたという話がありましたが、すると検察は、報道されたワードをそのまま使えば「真っ赤な嘘で、虚偽」と反発しました。ご本人が現場におられたので事実関係を確認してみようと思うのですが、お母さんがそのとき倒れたというのは事実ですか?
チョ・ミン:私は私の部屋にいたのですが、黒い上着を着た一人の捜査官の方が私の部屋に来て「お母さんが倒れたので水をあげたほうがいいようだ。119を呼ばなければならないかもしれない。」こう言われたので、私は水を汲んで持っていきました。私が母の部屋に行ったときには母は意識を取り戻していて「記者が外に沢山いるから119は呼ばないでほしい。騒動を起こしたくない。」そう言って母は部屋で休みました。
キム・オジュン:それなら、当時現場を見た人々がいたのではありませんか?
チョ・ミン:はい、弁護士さんもそこにおられたし、現場に全部おられました。
キム・オジュン:それでも検察側から「倒れたのは嘘だ。」こんな報道が出てきたのを見てどう思いましたか?
チョ・ミン:こうした報道は実際、慣れてしまいました。単に検察は悪い人に映るのが嫌なんだろう、その程度に理解しています。
キム・オジュン:そうですか? さて、もう一つお聞きしてみましょう。最近チャンネルAから、タイトルをそのまま読めば「チョ・グクの娘、検察陳述書で自宅でソウル大のインターンをした」という報道がありました。おそらく見られたと思いますが、実際検察に行って関連内容についてどんな陳述をしたのかは尋ねません。一つだけ確認したいのでこれを尋ねるのですが、“家でソウル大のインターンをした”という引用符の中に入っているこのような言葉を言ったことがありますか?
チョ・ミン:ありません。
キム・オジュン:似たような趣旨の言葉を言ったことは?
チョ・ミン:全くありません。
キム・オジュン:全くないですか?
チョ・ミン:はい。
キム・オジュン:東洋大のチェ・ソンヘ総長をご存知でしょう?
チョ・ミン:はい。
キム・オジュン:どの程度知っていますか?
チョ・ミン:家族同士で食事したこともありますし、東洋大に私が行ったときに部屋に呼んで、お小遣いをくださったこともあります。私をとても可愛がってくださり、母とも近い間柄であったと認識しています。
キム・オジュン:いや、東洋大に行った当時、総長室に呼んで、部屋に呼んで別途に小遣いをくれた、可愛がった。これを覚えていないはずはないんだが。その程度なら、当時ボランティア活動があったことは当然知っているのが自然なんだが。なぜなら、どうして来たのかと聞いたはずだから。それから表彰状についても知っているのが自然なように思えるが、しかし今、総長はボランティア活動自体がなかった、表彰状に関してはお母さんが許可を得たと主張しているのに、これについて総長はそんなことはなかったと否認しているんですよね。
チョ・ミン:私の考えがあるにはあるのですが、それを今明らかにすることはできないようです。
キム・オジュン:わかりました。現在捜査中の事件に関することですから。それでは、このように本人が話していない言葉やしていない行動に対する報道が出てくる状況が続いていますが、このような状況をどうやって耐えていますか?
チョ・ミン:最初はとても悔しかったです。だから一日中泣きもしたのですが、今は必ず乗り越えようと毎日心に誓っています。
キム・オジュン:わかりました。さてここまでは、来られたついでに私がとても知りたくてお聞きしてみたことです。それからこれは事件に関する質問ではなく、私が知りたくてお聞きするのですが、というのは『ニュース工場』ではずっと前からインタビューを要請してきたのですが、今まで固辞されていた中で昨日、韓国日報とのインタビューが出てきました。
チョ・ミン:それは、私と単独インタビューしたように報道されるとは実際、知りませんでした。家族側の立場として報道されると思い、私が説明したものだったのですが。
キム・オジュン:理解できました。インタビューを自ら要請したのではない? メディアにはそういうことがあります。前後の事情を詳しく聞きはしませんが、いずれにせよ家族側の立場として報道されると思ってしたことなのに、それが単独インタビューになった。分かりました。今メディアの話が出てきたのでこんな話をするのですが、今メディアが24時間家族を追いかけている、こう表現できると思うのですが、大変ではないですか?
チョ・ミン:それはその方々の仕事ですから。
キム・オジュン:それを理解できますか? 並大抵の辛さではないのに。
チョ・ミン:辛いですよ。辛いです。
キム・オジュン:そんなメディアに対して言うことはありませんか?
チョ・ミン:私の家族全員がメディアの獲物とでも言いますか? そうなったようです。個人的にはちょっと残忍だという気がしています。
キム・オジュン:残忍ですね。非常に残忍です。メディアにもっと言うことはありませんか?
チョ・ミン:はい、これで止めておきます。
キム・オジュン:お母さんが召喚されました。話したいことがあると思うのですが。
チョ・ミン:私の母の健康状態がとても良くありません。以前に遭った大事故の後遺症でいつも辛そうにしているのですが、最近は今回のことで悪化している状況なのでとても心配です。でもこんな話をするのも少し気を使いますね。大袈裟に具合悪そうにしていると言われそうで。
キム・オジュン:仮病を使っていると言われそうだと。そう見る人たちもいるでしょう。冷酷ですね、非常に。さて、インタビューを決意した理由があると思うのですが、決意しながら今日、必ず明らかにしたい立場があると聞いたのですが、それは何ですか?
チョ・ミン:私は自分の大学や大学院の入学が取り消されるかもしれないという記事を見て、そして検察で私を表彰状偽造や、あるいは入試妨害で起訴するかもしれないと思いました。私はボランティア活動やインターンシップをしたあとでもらったものを学校に提出しました。偽造したこともありません。ところが周辺では、母が捜査を受けている私を守ろうとして、自分がしてもいないことを全部したと言うかもしれないという話を多くします。だから私は母に話したのですが、そうしてはいけないと、母にとって私は子供ですから。だから私なりにとても心配になり、出てくることにしました。
キム・オジュン:つまりその心配は、お母さんが捜査される過程で、検察が娘にかける容疑があるのだが、お母さんが娘を心配して、本人がその容疑をすべてそのまま抱えて行ってしまい、その過程でしてもいないことをしたと言ってしまうのではないかと心配するようになった。でもそうなるかもしれないという懸念があったんですか? だからあえて出てこられたのですか?
チョ・ミン:はい。つまり、私がいくら言っても、いざ母が捜査を受けながらそうしてしまうのではないかととても心配になり、どうしたらこれを防げるかと悩んだ末、この方法しかないと思って出てくることにしました。ですのでこの場を借り、私は大丈夫だからそんなことを考えてはいけないと公に明らかにしたくて出てきました。
キム・オジュン:ところで、そうしていて本人が起訴され、大学院や大学の入学が取り消され、従って本人が高卒になったらどうしますか?
チョ・ミン:そうなったら本当に悔しいでしょう。私の人生の10年ほどが消えてしまうのですから。でも私は高卒になっても構わないと思っています。試験はまた受ければいいし、三十で医師になれなければ四十でなればいいと思います。また医師になれなくても私がこの社会で他の仕事をすることもできると思っています。ですが、母がしてもいないことで私のために責任を負うのは耐えられません。
キム・オジュン:ご本人が本当に高卒になっても構わないんですか?
チョ・ミン:うーん... 。はい、構いません。
キム・オジュン:この程度のインタビューならご両親と相談する必要があるように思いますが、ご両親にインタビューに出ると伝えましたか?
チョ・ミン:私が父にインタビューに出ると言ったら父がひどく反対したので、今日は聞かないでそのまま来ました。どうせ反対すると分かっていますので。両親にとって私はいつもただの幼い娘なのでとても心配するのですが、私はもう成人であり、そしてこれは私のことでもあります。だからこの部分は両親を通さず、私の立場を私が直接伝えたいと思いました。
キム・オジュン:お母さんはこのすべての状況をどう受け止めていますか? お母さんは実際、今報道されているところによれば、令状が請求され、そしてまたもしや発行される可能性もあるような状況です。お母さんはこのような状況をどう受け入れていますか?
チョ・ミン:令状の発行を考えると本当にぞっとしますが、メディアの報道だけを見ると母はすでに有罪であるかのように見えるんですね。しかし母は今から、母の真実を法廷で必ず明らかにするだろうと思っています。
キム・オジュン:わかりました。ところでご本人まで万一起訴されることになれば、今までとは全く異なる、平凡な学生ではない人生を生きることになるかもしれません。
チョ・ミン:そうなれば、私も法廷で最善を尽くして真実を明らかにするよう努力します。私の人生もこれから新しく開拓していきます。
キム・オジュン:お母さんはご自分が置かれた状況に関連し、お父さんに何と言っていますか?
チョ・ミン:自分は大丈夫だからあきらめてはいけないと言っています。
キム・オジュン:お父さんは公人ですからお父さんに関する立場は別途に聞かないことにしましょう。ところで今、このような家族の釈明を信じない方々がいると思うのですが、もしやそうした方々に言いたいことはありますか?
チョ・ミン:ありません。しなかったと言っても信じないでしょうから。それに私は今日、単に私の決意と立場だけをお伝えしようと思って出てきました。ありがとうございます。
キム・オジュン:わかりました。とてもさっぱりした方ですね。難しい決心、そしてインタビューに感謝します。またスタジオでお目にかかることがあるかどうかは分かりませんが、今日のインタビュー、本当にありがとうございました。
チョ・ミン:ありがとうございました。
記事出典:クムガン日報