聯合ニュース 入力 2019.11.08 16:31
ユン・ソクヨル、終始真剣...穏やかな笑顔で挨拶した一部の参加者とは対照的
文大統領、頭を下げたまま発言書き取るユン・ソクヨルを数回凝視
文大統領、“ズバリ”「特別に検察改革について一言」.. ユン総長の実名にも言及
(ソウル=聯合ニュース)バク・ギョンジュン記者=文在寅(ムン・ジェイン)大統領が近づくと、伊錫悦(ユン・ソクヨル)検察総長は丁重に腰を2回曲げ、二人は黙って握手して挨拶した。
「曺国(チョ・グク)政局」以後、初めて会った文大統領とユン総長の挨拶は3秒もかからなかった。
去る7月25日、文大統領が任命状を授与する場では、明るい表情でユン総長を迎え、「権力型不正を非常に公平に処理し、国民の期待を受けた」と誉め言葉をかけた時とは全く違う雰囲気だった。
文大統領が11月8日、大統領府で主宰した「公正社会に向けた反腐敗政策協議会」を控え、視線は断然、文大統領とユン総長の対面に注がれた。
チョ・グク前法相の任命ならびにチョ前法相の各種疑惑に対する捜査などを巡り、大統領府と検察の間に継続して「食い違い」の様相が現れたためだ。
このような世間の関心を意識したように、文大統領が入場する前に会議場に先に入ったユン総長は、なかなか固い表情を緩めなかった。
他の参加者と一緒に先に会議場に到着し席に座ったユン総長は、右側に座ったキム・ヨンムン関税庁長と深刻な表情で話を交わす姿も見せた。
5分ほど後、予定された時刻に合わせて文大統領が入場すると、ユン総長をはじめとする参加者たちは一斉に立ち上がり、入口側に向かって立った。
文大統領は、ミン・ガプリョン警察庁長をはじめとし、チョ・ソンウク公正取引委員長、キム・ヒョンジュン国税庁長などの順に挨拶を交わした。
ウン・ソンス金融委員長と挨拶を終え、ユン総長と挨拶する順番になると、参加者の視線が一斉に文大統領に注がれた。
ユン総長は両手を体につけたまま、まず腰を曲げた後、文大統領が握手を求めると、目を合わせて再び腰を曲げた。
文大統領は黙ってすぐに横にいるキム・ヨンムン関税庁長と挨拶を続けた。
参加者との挨拶を終えて文大統領の冒頭発言が始まると、ユン総長は席に置かれていたペンで発言を入念にメモし始めた。
ユン総長は終始真剣な表情で頭を下げたまま、メモに余念がなく、時折頭を上げて文大統領を凝視したりした。
文大統領が冒頭発言中に数回、ユン総長に向かって視線を固定する場面も捉えられた。
文大統領は冒頭発言の末尾に「特別に検察改革について一言言いたい」とし「検察改革に対する国民の要求が非常に高い」と述べた。
文大統領はユン総長の実名をズバリ挙げ「これからの課題は、ユン・ソクヨル総長ではなく他の誰が総長になってもぶれない、公正な反腐敗システムを作り、定着させることだと考える」と強調した。
この発言を巡り、大統領府内外では、(文大統領が)検察とユン総長に向けた不満を迂回的にほのめかしたものではないかとの解釈が出た。
文大統領はユン総長側に向かって最後に視線を向け、「(検察の)自己改革に歯止めがかからないよう、法務省と緊密に協力し、改革の完成度を高めることを要請したい」とし、冒頭発言を終えた。
記事出典:聯合ニュース