先月初め「発表文抄録第3著者登載問題なし」の結論、検察は公訴状に「皿の水取り換えて論文抄録著者登載」
入力:2019-11-12 21:10 /修正:2019-11-13 09:17
公州(コンジュ)大学の研究倫理委員会が、チョ・グク前法相の娘チョさんのインターン証明書発行、発表文抄録第3著者登載プロセスに問題がない、という結論を先月初めに下したことが分かった。検察が去る11月11日、情景芯(チョン・ギョンシム)東洋大教授の公訴状に「水草の皿の水を取り換えて論文抄録著者として虚偽登録された」と指摘したものとは正反対の結果だ。
ただし公州大学は、チョさんが発給を受けたインターン活動書4つのうち2つの存在だけ認知していた。
12日、公州大学によると、公州大学の研究倫理委員会は、チョさんのインターンシップ、発表文著者登載プロセスについて2度の調査を行った後、先月初めに問題がないという結論を下した。
これは、担当教授が大学の同窓であるチョン教授の依頼を受け、チョさんのインターン確認書を虚偽で発行したとする検察の捜査結果とは非常に異なっている。チョン教授の公訴状によれば、チョさんは、2008年7月から2009年4月まで自宅でサボテンなどの小さな動植物を育てながら生育日記や読書感想文を作成し、キム某教授に非定期的に報告した。2009年5〜7月には月に1〜2回、公州大学の研究所に行き、植物の皿の水を替えるなど簡単な体験活動をした。それでも4つのインターン確認書の発給を受けた。
検察はまた、チョさんが、2009年の国際学術大会当時、ポスター研究に参加しなかったのに、ポスターを発表したという理由だけで第3著者として虚偽登載した、と公訴状に指摘した。
しかし、公州大学のイム研究倫理委員長は、国民日報との通話で、「(調査した結果)チョさんは“藻類培養および学会発表の準備”というインターン課題に忠実に臨んだ」とし「キム教授とチョさんが2008年7月に送受信したメールを見たが、関連課題について互いに真剣にフィードバックする様子が見られた」と述べた。検察の公訴内容については「高校3年生が余分の仕事でするインターン活動にこれ以上どう集中できるだろうか」とし、「生命科学に関心があるからこそ行う活動だが、教授の指示を受けて課題をすべてこなしたのに、これ以上何を要求できるのか」と反論した。
研究倫理委員会は、チョさんが「学術活動発表抄録」の第3著者として登載されたことも、担当教授の裁量だと結論付けた。イム委員長は「主要論文ではなく、A4用紙4分の1枚分に過ぎない発表抄録(ポスター)の第3著者に入ったもの」とし「チョさんが国際学術大会の発表の場で質疑応答を担当したので、担当教授が第3著者として十分に登載できるだろう」と述べた。
しかし研究倫理委は、チョさんに発行された体験活動確認書4つのうち、先立つ時期に発給された2つについては、確認書自体を確認できなかったと明らかにした。検察は公訴状で「チョさんとキム教授が会う前の2007〜2008年の日付で発給されたインターン確認書がある」と明らかにした。イム委員長は「私たちが確認したのは2009年3月以降に発給された確認書2つだけ」とし「10年過ぎたことなので学校には記録がない。キム教授が提出した資料と彼の証言を比較する方式で調査が行われたが、まだ把握できなかったようだ」と話した。
公州大学の関係者は、倫理委員会のこの事案に対する再調査計画について「現在としてはない」とし「キム教授にも何の措置も下さないことにした」と述べた。続いて「すでに結論が下された事項だが、検察の公訴で再び論議が巻き起こり頭が痛い」と話した。
アン・ギュヨン、パク・グイン記者 kyu@kmib.co.kr
記事出典:国民日報