以下の内容は、Mikyoung KimさんのFacebookから引用したものです。
Mikyoung Kimさんは、ロンドン在住の韓国人弁護士であるキム・インス弁護士とやり取りしたメッセージ内容を公開しました。ちなみにキム・インス弁護士は、去る11月8日、ユン・ソクヨル検察総長をはじめチョ・グク前法相をめぐり無理な捜査を行った検事たちをICC(国際刑事裁判所)に告発しました。(参考記事:キム・インス弁護士、ユン総長「ICC告発」をFacebookで報告)
(ここから)
<私たちはなぜ? ユン・ソクヨル検察の人権蹂躙を眺めてばかりいなければならないのか>
ユン・ソクヨルとソウル中央地検3次長検事、腐敗捜査1,2,3部部長検事を告発(オランダ・ハーグの国際刑事裁判所)なさったキム・インス弁護士にメッセージを送り、お返事をいただきました。公開してもよいと仰ったので公開します。
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こんにちは。
チョ・グク法相とその家族に対する検事たちの拷問行為を見ながら、何かをしなければならないと思いながらも勇気が出ませんでした。もしかして何もできなかったら、その絶望感は、私だけが経験するのではなく多くの方々が一緒に経験することになるという恐れのためでした。また、韓国の25,000名の立派な弁護士の方々があらゆる努力をしてみたのではないのか。明らかに努力してみたはずなのに成果が出なかったのだろうという思いが、勇気をくじきました。
妻の言葉に力を得て調査してみました。越えなければならない山は多いですが、越えられない山ではないと判断しました。
大韓民国で検察の行為について審判し、ブレーキをかけることのできる機関や法律があるのなら、国際機関では関心を持たないということが、最も高い山でした。
そのため検事個々人の違法な行為を監察することができるかに対する問いから出発してみました。
まず、Crime against Humanityでは、その種類としてTorture(拷問)を確認しました。幸いなことにRome Statute of International Crime Courtでは、そのTortureに対する正義(の裁き)をよく下していました。情景芯(チョン・ギョンシム)教授とチョ・グォン氏(チョ・グク前法相の弟)に対し病気なのに拘束することは物理的な拷問に該当し、子女問題でチョ・グク法相とチョン・ギョムシム教授を無言で脅迫することは精神的な拷問に該当すると判断しました。
管轄権、すなわちICC(国際刑事裁判所)が捜査・起訴・裁判できるかという問題が議論されました。韓国の多くの弁護士たちは、ICCに管轄権がないと判断しておられるようです。しかし私は十分に争える問題だと判断しました。
ユン・ソクヨルをはじめとするソウル中央地検長、第3部次長検事、腐敗捜査1,2,3部検事たちが拷問を行っており、彼らが要求するのは「自白」であり、自白を裁判所で「中核証拠(Prima Facie Evidence)」として受け入れる司法体系では、チョ・グク法相とその家族に対する拷問は、今のような体制では他のどんな機関によっても救済されない実情なので、管轄権問題について争うことができると判断しました。
大韓民国の何名かの現職検事の捜査に登場した「拷問」について、これを中断させたり、調査したり、処罰できる機関がない。たとえ法務省に監察機能があるといっても、法務省を掌握した検事たちよっては実現不可能な制度となった。
裁判所が彼らの蛮行に対する正当な判決を下すことはできますが、「拷問」による「自白」の証拠を検察が持って出てきたときに、その証拠の適法性と合法性の是非を確認できないまま、無条件に中核証拠として採択する裁判所であるゆえ、これも救済手段になり得ないと判断しました。
それなら誰が今、この検事たちの蛮行を中断させることができるでしょうか? 個人は捜査できません。警察に告発すれば、警察は検事の指揮監督を受けます。検察は検事同一体という奇怪な怪物の前に一体となって動きます。犯罪を犯した検事たちによってしかこれを救済する方法はありません。
このような理由から、ICCの管轄権を突破してみる計画です。
関心を持ってご連絡いただき、本当にありがとうございます。
幸せな週末をお過ごしください。
キム・インス