入力2019.11.19.21:18 修正2019.11.20.10:22
|「チョ・グク事態、趣旨とは関係なく国民に葛藤・分裂…謝罪する」
|「公捜処“野党弾圧”の主張、道理に合わない…高位公職者の大部分は政府与党」
|「検察改革、保守・進歩の問題ではない…街の集会見るともどかしく胸が痛む」
(ソウル=聯合ニュース)イ・ユミ、イ・ウンジョン、キム・ヨソル記者=文在寅大統領は19日、いわゆる「チョ・グク事態」に関連し「あの方を長官に指名したその趣旨とは関係なく、結果的に多くの国民に葛藤をもたらし分裂させた点について、本当に申し訳ない。もう一度謝罪する」と述べた。
文大統領はこの日午後、ソウル市上岩洞のMBC社屋で執権の折り返し点を迎えて開かれた「国民が聞く、2019国民との対話」の放送中、「チョ・グク事態と検察改革」についての質問を受け、このように答えた。
文大統領は「人事問題は本当に困惑している」とし「複数回にわたって国民の目線に合わないとの批判を受けており、とても申し訳ない」と話した。
文大統領は、チョ・グク事態について謝罪した後、「しかし検察改革は必ず必要なこと」とし「この機会に検察改革の重要性や切実さなどが再び浮き彫りにされたのは、一方では幸いだと思う」と述べた。
また「検察改革は2つだ」のとし「一つは、検察の政治的独立性がきちんと確保されるべきということだ。これまで政治検察のために韓国の正義が多く毀損されてきたと思う」と述べた。
続いて「検察という組織のための機関ではなく、真に国民のための機関として生まれ変わらなければならず、民主的な統制装置が強化されるべき」と付け加えた。
また「検察が間違いを犯した場合、検察の間違いを適切に問いただせる何らの制度的装置もないため、公捜処(高位公職者犯罪捜査処)も必ず必要だ」と強調した。
文大統領は「公捜処について一つ誤解があるようなのでお話しすると、公捜処は一部で“野党を弾圧しようとするのではないか”と言っているが、高位公職者のほぼ大部分は政府・与党でないか。道理に合わない話だ」と説明した。
また「大統領周辺の特殊関係者の権力型不正に対し、検察という是正機関がきちんと査定できなかったために国政壟(ろう)断のような事件が起きた」とし「したがって権力型の不正を防げる特別な査定機構が公捜処だということで、その対象を判事や検事まで広げれば、検察の不正を追及できる装置として有効であり得る」と言及した。
文大統領は「世界において韓国の検察ほど多くの権限が集中しているところはない」とし「検察が全能の機構だと認識されているが、この際、検察が自ら改革して国民のための機関として生まれ変わったなら、検事たちも自分の仕事と組織にもっと誇りを持てるのではないかと思う」と述べた。
文大統領は「検察改革や公捜処問題は保守・進歩の問題ではないと思う」とし「これがまるで保守・進歩の理念間の問題のように扱われながら、それぞれが街で別の集会をするのを見ると、本当にとてももどかしく胸が痛い」と吐露した。
それとともに「保守も検察らしい検察を持たなければならないし、特権層が腐敗しないよう強力な是正機関を持たなければならない」とし「それにもかかわらず、自分たちが野党時代に主張したことが反対の立場になるとしきりに政派的に反対側に進むため、未だに解決されずにいる」と話した。
また「今の政府になってからも、初年度から公捜処と検警捜査権調整などの法案はすべて提出しているが、未だに処理されずにいる。ファストトラックに上がったので、これからは法案処理の可否に関心を持って見守る必要がある」と述べた。
yumi@yna.co.kr
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