キム・セロ 記事入力 2019-12-14 20:18 最終修正 2019-12-14 20:22
↑↑「助けたい」24時間後に起きた”奇跡”【MBCニュース】
◀アンカー▶
近所の大型スーパーで食べ物を盗んで摘発され、涙を流した、ある父親と息子の事情を昨日お伝えしました。
彼らを許して助けようとした周囲の人々の温かい話が伝えられると、このスーパーには今日、特別なお客が多く訪れたと言います。
キム・セロ記者がお伝えします。
◀レポート▶
仁川のあるスーパーで12歳の息子と一緒に食べ物を盗んで見つかり、うなだれた30代の父親。
空腹のあまり「してはいけないことをした」と涙を流す彼を、スーパーの社長は快く許しました。
この事情が伝えられた翌日、このスーパーの事務室には一日中、特別なお客が訪ねてきました。
子供と一緒に来たある女性は、リンゴ1箱を購入した後、そのまま置いていきました。
【ハム・ヨンギュ/スーパー従業員]
「昨日ニュース見て、とても泣いたと言っていました。だから、わずかだがリンゴ1箱を送りたい...そして子供たちに食べさせたいと言っていました。」
1時間ほど後には、ある男性が2人の息子を連れてやって来て、食料品のお金をたっぷり払って帰っていきました。
【ハム・ヨンギュ/スーパー従業員]
「"店で適当に見つくろい、届けてもらえないか“と言いながら、他にも困っている方を知っているなら、ここから分けて別の方にも届けてもらえたらうれしい。」
朝早くスーパーを開店するとすぐ、電話もひっきりなしにかかってきました。
そのすべてが、その父子を「助けたい」。
「助ける方法を教えてほしい」という温かい声でした。
スーパーを直接訪ねては行けないが、口座にお金を送りながら、生活必需品を代わりに届けてほしいという依頼が続きました。
スーパーでは今日、リンゴと卵、米とラーメンなどがたっぷり入った箱を二度、その父子の家に届けました。
父親と息子を訓戒放免した後、先ず最初に食堂に連れて行った警察官の勤務先にも、問い合わせが絶えませんでした。
【イ・ジェイク警衛/仁川中部警察署]
「まだ私たちの社会が乾ききっておらず、社会的弱者を助けようとする方たちが多いことにとても気付かされました。」
善処を求めて涙を流した30代の父親は、多くの人々が送ってくれた後援に感謝していると言いました。
そして誰よりも、息子に申し訳ないと言いました。
【30代のAさん]
「正直、子どもたちにすまないです。家長として仕事ができず、こんなことになったのですから...」
また、食堂で自分に予想外の現金封筒を置いていった、名前も知らない男性に必ず会いたいと言いました。
【30代のAさん]
「互いに知り合いでもないのに、まずそうしてくださったということ自体、あまりにも有難くて、会えば感謝という言葉しかありません...」
MBCニュース、キム・セロでした。
記事出典:MBCニュース