[録音ファイル単独入手] 東洋大学A教授「総長に頼まれ情景芯教授に会った」
19.12.19 21:43l最終更新19.12.20 13:49lユン・グンヒョク(bulgom)
東洋大学のチェ・ソンヘ総長がチョ・グク前大統領府民情首席に請託を試みた状況を示す録音ファイルが、初めて現れた。
19日、<オーマイニュース>は、チェ総長の “請託” を依頼され、情景芯(チョン・ギョンシム)教授(チョ・グク夫人)に直接会ったというA教授(東洋大学)の音声が入った録音ファイルを入手した。去る10月1日、A教授が同大学のチャン・ギョンウク教授と会話した内容だ。
A教授とチャン教授は、東洋大学内で多く交流があった間柄だ。当時、チョン教授の娘の「表彰状偽造」論議が持ち上がる中、チェ総長の「チョ・グク請託」疑惑が提起されるや、A教授が自分の心境を打ち明けたものだ。
これは、「チェ総長がチョン教授を通じてチョ民情首席に請託したが、拒絶されるや “表彰状偽造” などの陰湿な攻撃発言をしている」という、チョ・グク法相候補者(当時)側の9月の主張を裏付けるものだ。当時チェ総長は「請託」主張について、「そんなことは全くない」と反論していた。
<オーマイニュース>は録音ファイルの内容を録音と映像で公開する。
A教授「チェ・ソンヘ総長の依頼で情景芯に会った...請託を断られ」
4分余りの録音ファイルには、チェ総長が自らの請託内容をA教授を通じてチョン・ギョンシム教授に伝えた情況が入っていた。当時は、教育省の2018年大学基本力量診断における最終結果発表を控えた時期だった。この診断の結果、下位に属する大学は大学の定員を削減しなければならず、財政支援も受けられなくなる。当時、東洋大学は下位に属する大学に分類されていた。当時チェ総長は、この診断結果を良くしようと試みたものと思われる。
(チェ総長が私に電話して)「ああ、チョン・ギョンシムが助けてくれるといいんだが。チョ・グクが助けてくれるといいんだが。ああ、本当に察して助けてくれるといいんだが...」そこで「私(A教授)が会って一度話してみましょうか?」と言ったら「そうしてくれれば嬉しいが、何とかかんとか」と言う。だから「わかりました。私が一度会って頼んでみて、お電話差し上げます。」(と言った。)
チェ総長の依頼を受けてA教授がチョン教授に会ったのは、昨年の8月ごろだ。場所は、ソウルの新大方駅付近にある食堂だ。A教授はチョン教授に、チェ総長の依頼内容を伝えた。しかしチョン教授から「そんなことをしたら大変なことになる」という答えを聞き、これをチェ総長に報告した。
(チョン・ギョンシム教授に)「ただ単に総長に電話して、“ふぅ、一度努力してみます” こんな一言を言ってくれたらどうだろうか」って言ったら、(チョン教授が)「まぁ、そんなことをしたら大変なことになる」って言うんだよ。そういう言葉もそうだって言うんだ。(チョン教授が)「ただ単にA教授が(私に)会って言葉をしっかり伝えた。この線で終わらせよう」って言うんだ。...だから総長に電話した。「総長、会ってとりあえずお願いはしました。聞いてもらえるかどうかは分かりませんが」って言ったら、「ご苦労さん」って。これを請託と見るべきか?
これについて<オーマイニュース>は、チェ総長の釈明を聞くために電話し、携帯メッセージも送ったが、答えは聞けなかった。A教授は<オーマイニュース>との通話で、昨年8月ごろ、チェ総長と電話した後、チョン教授に会い「チョ・グク民情首席(当時)」などを話題にした事実を認めながらも、「私がチェ総長の指令を受けたと言ったことと、請託を伝えたと言ったことは、正しくない」と釈明した。
しかし録音ファイルによると、A教授は当時、請託事実を全面否認したチェ総長を指して、次のように話した。
「そうだ。(チョン教授が請託を聞いてくれなかった後、チェ総長がチョン教授の悪口を振れ回ったことが)それだよ。(チェ総長が請託という主張について)虚偽だと言ってるだろ。(私が)スパッと暴露してしまおうか。本当に。」
次は、A教授とチャン・ギョンウク教授が交わした会話を録音記録にまとめた内容だ。
A教授(以下A):その当時、その当時だよ。電話が来たんだ。だから私が「それで私がどうするんだ」って言ったら、総長に電話してみろって言うんだ。
チャン・ギョンウク教授(以下チャン):OOO教授が?
A:そう。私にね。
チャン:総長の言葉を聞いて、君に連絡したのか? 君がチョン(ギョンシム教授)と親しいから?
A:そうだよ。親しいから、私に総長に電話してみろって。総長が今、「チョ・グクが助けてくれるといいんだが...」って言い続けているっていうんだ。「A教授が電話してみろ」っていうんだ。「それでどうするんだ」って言ったら、話をちょっと聞いてみろって。「私がチョン・ギョンシムにでも会って、依頼しろっていうのか」って言ったら「(総長に)電話してみろ」って言うんだよ。だから「分かった」って。自分たち同士で話ができているからそうなのかと思い、私が電話したんだよ。総長に。
すると「ああ、チョン・ギョンシムが助けてくれるといいんだが。チョ・グクが助けてくれるといいんだが。ああ、本当に察して助けてくれるといいんだが...」それで「私が会って一度話してみましょうか?」と言ったら、「そうしてくれれば嬉しいが、何とかかんとか」と言う。だから「わかりました。私が一度会って頼んでみて、お電話差し上げます。」
チャン:私たちがその当時、おととしだったか、力量強化で。
A:引っ掛かっていたとき、その時だよ。
チャン:落ちると分かったとき?
A:ああそうだ。ちょっと力を貸してくれるといいんだが、と言うので(電話を)切り、チョン・ギョンシムに電話したんだ、私が。電話したら、チョン曰く「あら、A教授が私に電話なんかして。いったい何事なの」って言うんだ。だから「いやまあ、お願いしたいことがあって」って言ったら、「お願いでもなんでも、とにかく会いましょう」って言うんだよ。どこに居るのかってね。「私は今、天安の歯科に行って、新林洞の自宅に帰る途中だ」って言ったら、自分は落星垈だって。新林洞の隣が落星垈だろう。落星垈病院に行ってきた帰り道だって言うんだ。「ならちょうどいい。夕食でも食べよう」って言って、新大方駅で会ったんだ。別に行くところもなかったから、うちの建物の2階に食堂があるんだ。そこに連れて行って食べたんだ。おごってあげたよ。
そうしたら「Aが私に電話なんてするはずもないから、電話した理由がきっと何かあるんでしょ」って言うから「あるよ。総長が何かお願いしたいらしいんだけど、電話もできず、だからなんだけど、ええとチョン教授は、ええとチョ・グク教授に今、請託とかできない状況じゃないか、雰囲気的に。だから、どっちにしろ私も頼もうと思って会ったんじゃなくて。ただ総長に電話して “ふぅ、一度努力してみます” こんな一言を言ってくれたらどうだろうか」って言ったら、「まぁ、そんなことをしたら大変なことになる」って言うんだよ。そういう言葉もそうだって言うんだ。「ただ単にA教授が(私に)会って言葉をしっかり伝えた。この線で終わらせよう」って言うんだ。それに頼まなかったというのもおかしいから。だから「そうしよう。それならその方がいいだろう」って言ってお互いにまた合意して、総長に電話したんだ。「総長、会ってとりあえずお願いはしました。聞いてもらえるかどうかは分かりませんが」と言ったら、「ご苦労さん」って。だから切った。これを請託と見るべきか?
チャン:だから、チョン教授がしたのかしないのか、今。(総長の依頼内容を)伝えたのか伝えなかったのか。
A:伝えたさ。
チャン:チョン教授が。
A:え?誰に?
チャン:伝えたのに断られたって言ったよね。
A:そうだ、してくれなかったわけだよ。
チャン:その後、(チェ総長がチョン・ギョンシムについて)悪口を振れ回った。仲が悪くなって。
A:そうだ。ハハ。それだよ。
チャン:(でも)今は、総長がずっと、請託したというのは虚偽だと。
A:虚偽だと言ってるだろ。スパッと暴露してしまおうか。本当に。それはOOOの問題だ。OOOに電話したって。
チャン:私もそれは聞いたよ。後で。OOO教授に。したけど拒絶したって。
A:そうだ。それがそれだよ。
チャン:でも、総長がずっとああしているだろ。
A:そうだ。そうしているじゃないか。
記事出典:オーマイニュース