世界日報 入力 2019.12.25 06:02 | 修正 2019.12.25 09:24
|ユ・シミン、廬武鉉財団の映像を通じ査察疑惑を公開/民主党、すぐに論評出し検察を挟撃/検察「口座追跡した事実ない、悪意ある虚偽の主張」
共に民主党は24日、「検察は、”不当な査察と内偵で捜査権を濫用し、政治報復を図っている” との疑惑について真実を明らかにせよ」と主張した。
民主党のホン・イクピョ首席代弁人は、この日夜の論評を通じ、「盧武鉉財団のユ・シミン理事長がアリルレオ放送を通じ “検察が盧武鉉財団の口座を追跡した事実を確認した。また、自分の口座も探ったのかを把握中” と明らかにした」とし、「放送内容が事実であれば、検察が気に入らない個人に対する報復のため、検察権を濫用したばかりか悪用したものであり、検察が人権を保護する捜査機関ではなく、査察や内偵が横行する興信所に転落したことを示す重大な事件」と指摘した。
ホン首席代弁人は「ユ理事長は、チョ・グク前法相に対する検察捜査に対し、批判的な観点から意見を明らかにしてきた」とし、「この過程で、自由韓国党などはユ理事長を名誉毀損、証拠隠滅教唆などの容疑で告発し、検察はソウル中央地検と西部地検に配当している」と説明した。彼は続いて「また検察は、これまでユ理事長の批判にいちいち反論するなど、ユ理事長に対する公正な捜査を期待するのが難しい、当事者と変わらない位置に立っている」と付け加えた。
ホン首席代理人は「ユ理事長が告発された事件は経済犯罪ではない」とし、「これに対する捜査を進めたものだとしても、口座を調べる理由はただの一つもない。検察は、この事件と何の関係もない盧武鉉財団の口座を追跡して資金の流れを探ったにもかかわらず、その事実を隠しているとの疑惑を受けている。これは、広範囲な口座追跡を通じた内偵によりホコリでも出てくれば、個人の人生と人格を破壊してやろうという、私的復讐を意図するものだという疑いを受けるに十分だ」と強調した。
ホン首席代弁人は「検察は、ユ理事長の個人口座と廬武鉉財団の口座を追跡したのか、それが事実なら、具体的な理由は何なのか、合理的な理由や根拠なしに行ったのなら、なぜ内偵と査察で個人と団体の資金の流れを密かに探ったのかについて明確に回答しなければならない」とし、「国民は “検事が捜査権をもって報復をするのなら、それはやくざであって検事ではないではないか” と、ユン・ソクヨル検察総長と検察に聞いている」と皮肉った。続いて「検察は査察と内偵の暴走を止め、国民の前に謙虚な姿勢で真実を明かし、疑惑を解消しなければならず、誤りが明らかになれば、これに相当する責任を負うべきだ」と訴えた。
ユ理事長はこの日、盧武鉉財団のYoutube放送『ユ・シミンのアリルレオライブ』で「盧武鉉財団のメイン取引銀行口座を検察が探った事実を確認した」とし、「私の個人口座と妻の口座も探った可能性が濃厚だ」と公開した。ユ理事長は「検察が財団をどうにかしようとして口座を探ったのではなく、アリルレオのために私を内偵したのではないかと思う」とし、「アリルレオやいくつかのメディアでチョ前法相の捜査に関連する検察の行為を批判してきたが、私と財団以外にも他の主体(メディア)について内偵したという話もある」と明かした。
これに対して検察は、「盧武鉉財団、ユ・シミン、その家族の犯罪に対する口座追跡をした事実はない。法執行機関に対する根拠のない悪意的な虚偽主張をもはや中断してほしい」と反論した。
チェ・ヒョンチャン記者calling@segye.com
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