ホン・スヨン記者(swimming@newscj.com)承認2020.02.17 18:40
|『ニュース打破』関連疑惑報道
|2013年ごろ、警察内査実施
|実際の捜査まで行われず
|警察「キムさん、内査対象じゃない」
|チン・ジュングォン「すでに戻された食べ物」
[天地日報=ホン・スヨン記者] ユン・ソクヨル検事総長の配偶者であるキム・ゴンヒさんが株価操作疑惑に関与し、警察が内査を釈然としないままに中断したという主張が提起された。警察は、キムさんは内査対象者ではなかったと明らかにした。
17日、『ニュース打破』の報道によると、警察は、ドイツモーターズのクォン・オス会長が2010年から2011年の間に株式市場の「選手(あることに熟練している人を指す言葉)」として活動していたAさんと共謀してドイツモーターズの株価を人為的に相場操縦し、ユン総長の配偶者、キム・ゴンヒさんがこの「作戦」にいわゆる「金主」として参加し、自分のドイツモーターズ株と証券口座、現金10億ウォンを株価操作の選手であるAさんに任せた容疑などを捕捉し、内査を進めた。
『ニュース打破』は、このような内容を警察の捜査諜報報告書により確認したと伝えた。
警察の捜査諜報報告書と『ニュース打破』の取材内容を総合すると、2009年11月頃から2011年11月頃までに行われた「作戦」に、2010年2月初めにキムさんが加担する。
キムさんが2009年5月に購入した株式8億ウォン分を株価操作が疑われる時期のピークで売ったとすれば、キムさんは1株当たり3225ウォンで購入した株式24万8000株を8380ウォン(2011年3月30日ザラ場最高値)で売却し、12億ウォン以上の差益を得たと『ニュース打破』は推定した。
報告書によると、警察は、ドイツモーターズの株価チャートが典型的な株価操作の型を取っているとし、正確な分析のために韓国取引所が保管するデータによる追加調査が必要だと見た。
警察は、2013年に株価操作の選手であるAさんの自筆陳述書をもとに内査を進めたが、内査を正式捜査に切り替えることができなかった。金融監督院が警察の資料提供要請を拒否したためと知られている。
『ニュース打破』が取材した警察関係者は、「金融監督院と検察のそちらのパート(金融犯罪捜査パート)が八百長すれば、大韓民国のあらゆる事件をすべて無いものにすることができる」と説明した。
この他にもキムさんは、ドイツモーターズが設立した「ドイツファイナンシャル」という自動車ローン金融会社の株式40万株(2億ウォン相当)を配当された。1株当たり500ウォンの額面価格どおりだった。
『ニュース打破』が諮問を求めた現職投資会社代表は、「“オーナー家族” 以外にはこうしたケースはほとんどない」と答えた。
ユン総長は昨年7月、人事聴聞会で書面により、公募手続きに参加して株式を購入したと回答したが、当時、正しい未来党のチェ・イベ議員は「金融監督院のサイトからデータを検索してみたが、公募の公示はなかった」とし、虚偽の回答である可能性を提起しもした。
このような疑惑について、警察庁は、ドイツモーターズの株価操作に関する内査をしたものの、キムさんは対象者ではなかったと明かした。ドイツモーターズ側も「その記事は確認されていない憶測や誤解に基づく一方的な主張」とし「ドイツモーターズとは全く無関係であり、大株主もまた法律に違反する行為は一切ない」と主張した。
続いて「推測性の報道は、当事者はもちろん会社や投資家にも被害を与えることがあるため、事実でない報道が拡大再生産されないようお願いする」と要請した。
東洋大学のチン・ジュングォン前教授も一言口添えした。チン前教授はこの日、自らのFacebookを通じ「前回はハンギョレ、今回はニュース打破が再び(ユン総長を)葬り去ろうとして失敗した模様」とし、「これ、これ、公聴会の時に出したが、栄養がなくて誰も食べなくて戻された食べ物でしょ?それをまたリサイクルするなんて、明らかに食品衛生法違反」と皮肉った。
さらに「ユン総長がこの方と結婚したのが2012年、それ以前のことで関与させようとしても、まともに関与させられるだろうか」とし「この方と非常に親しい方がもう一人いる、みんながご存知の方だろう」とした。
出典:天地日報(http://www.newscj.com)