イ・ヒョンウォン 入力2020.03.23.14:36
【チョン・ウンギョン/中央防疫対策本部長]
コロナウイルス感染症19の国内発生状況をお話しいたします。3月23日0時現在、累計確定者数は8961人で、このうち海外流入患者は144人です。このうち3166人が隔離解除され、昨日の新規確定者は64人で、隔離解除者は257人増加し、全体的に隔離中の患者数は減少しました。確定患者に対する事例調査の結果、全国的に81.1%は集団発生との関連性が確認され、他の散発的な発生事例もしくは調査分類中の事例は約18.9%です。
昨日、ソウル地域では6人の新規患者が発生しました。九老区コールセンター関連の調査が進行中であり、海外流入患者が増加している状況です。大邱地域では24人の新規患者が発生しました。主に新天地信徒確定者の接触者・家族に対する調査が進行中であり、確定者に接触した方の陽性確定者がかなり多く、療養病院、療養院関連の患者増加が報告されています。京畿道も14人の確定者が発生しました。城南恵みの川教会関連あるいは九老区コールセンターや富川生命水教会関連の流行に対する調査が進行中で、軍浦の孝サラン療養院関連の調査も進行中です。
昨日は、海外流入事例のうち、検疫段階で確認された確定者が13人に増加している状況です。全体的に新天地関連の事例は56.4%、集団発症関連の事例が81.1%を示しています。詳細事例の内容について申し上げます。ソウル市九老区所在のコールセンターに関連して前日比4人が自己隔離中に追加確定され、3月8日から現在まで合計156人の確定者が確認されました。主に11階に勤務するコールセンター従業員が94人確認され、勤務者全体の40%程度の陽性発生率を示している状況です。京畿道では、城南市寿井区所在の恵みの川教会関連で前日比4人が追加確定され、3月9日から現在まで70人の感染者が確認されました。このうち3人は自己隔離中に追跡検査を通じて確認され、1人は追加で確認され、追加で確認された確定者については場所や接触者の調査が進行中です。
大邱では高リスク集団施設に対する全数調査が完了し、一部は検査が進行中です。3月22日、療養病院2箇所で4人の感染者が追加で発生しました。中央防疫対策本部は、3月22日からヨーロッパ発のすべての入国者に対してコロナ19診断検査を実施しています。実施初日の昨日、ヨーロッパ発航空便など診断検査対象者はヨーロッパ発入国者1442人で、このうち有症状者152人は空港隔離施設で隔離診断検査を実施しました。出発国に直行便がある場合、そしてカタールやアラブ首長国連邦などを経由して入ってきた場合にも、ヨーロッパ入国者に対する措置を行っています。
直行便で入ってきた6便基準では、入国者全体のうち韓国人の割合が92.2%でした。無症状者1290人については一時生活施設に移動して検査を実施し、昨日19時基準では6人が先ず検査結果が確認され、6人は帰宅措置をとり、残りの入国者については検査が続行中です。
全体の検査結果は集計中であり、陰性判定を受けたら自己隔離し、能動監視を実施して確定された患者のうち軽症は生活治療センターに移送され、重症の感染者は病院に移送される予定です。中央防疫対策本部は、新規感染者64人のうち、海外流入関連の事例が14人、21.9%で、ヨーロッパなどからの海外流入事例が持続的に増加しているため、海外旅行者には特別の注意をお願いいたします。至急でない海外旅行は延期またはキャンセルしてください。海外からの帰国時には、疑われる症状がある時には必ず検疫官に自己申告し、検疫調査と診断検査を受けてください。
入国後はできるだけ14日間は自宅に留まり、人との接触を最小化してくださり、症状があるときは必ず選別診療所の診療を受けてください。ヨーロッパからの入国者は検疫・防疫当局の措置に忠実に従ってください。会社でも海外出張者は帰国後2週間は出勤させないようにして、感染症の予防及び拡散にご協力くださるようお願いいたします。
全世界的なコロナ19大流行の状況において、国内でも宗教施設、事業所等で集団的な大量発生が続いており、3月22日から15日間、強化された“社会的距離を置く”運動を呼びかけております。国民の皆さんはできる限り自宅に留まり、どうしても必要な生活必需品の購入や医療機関訪問、通勤時を除いては、外出を控えてくださるよう要請いたします。職場でも一定の距離を保ち、多重利用空間の使用を控え、手洗いなど個人衛生も徹底して履行してくださるよう要請いたします。事業主の方々も、従業員の座席間隔を広げたり、在宅勤務、フレックス勤務などを通じて従業員間の接触を最小限に抑えることのできる方案を講じていただくようお勧めいたします。また、少しでも症状がある場合には出勤しないようにし、毎日の発熱チェックなど、勤務中でも症状が現れたらすぐに退社措置をとれるよう管理を強化してください。
政府も、感染のリスクが高い宗教施設、屋内スポーツ施設、娯楽施設など、一部施設・業種の運営を制限するなどの措置を併せて実施しています。中央防疫対策本部は最近、コロナ19について誤った情報が感染症のように広がる情報感染症、インフォデミック現象に関し、国民の生命と安全を脅かしている状況にあるため、これについてお願いいたします。特に周りの人の噂、ソーシャルネットワークサービス、SNSやオンライン、マスコミが提供する情報源が信頼できるかどうかについて確認する習慣が非常に大切です。
インフォデミックの代表的な例として、京畿道の教会で塩水を噴霧する事件・事故。また、家庭で起こった工業用アルコールであるメタノールで消毒して発生した中毒事故など、医学的に検証されていない誤った情報はウイルスよりも危険なことがありますので、必ず情報源が信頼できる情報かどうかを確認することが大切になります。
このようなコロナ19に関連して疑わしい情報に接したときは、ソースを先ず確認し、また科学的に検証された内容なのかどうか、防疫当局の公式HP及び感染症専門相談コールセンターを通じて事実かどうかを必ず確認してくださるよう要請いたします。最近、全国メディアリテラシー教師協会が “コロナ19に勝ち抜く情報利用能力ガイド”を発表しました。ここでもコロナ19情報に対する過剰なこだわりが不必要な恐怖と不安を誘発しうるため、必ず情報源を確認する、また医療情報は専門家の見解かどうかを確認する、また不正確な噂や虚偽の情報は共有しない、といった原則について説明しています。このような部分について十分に注意してくださるようお願いいたします。
中央防疫対策本部は、4月5日までの高強度“社会的距離を置く”運動の一つとして、定例ブリーフィングを非対面方式に切り替えて行います。したがって、今日から行われるブリーフィングはオンラインの団体チャットルームを利用して伝達され、できる限り現場で口頭によって回答しながら、透明なコミュニケーションに継続して努めてまいります。以上です。
出典:YTN