ユ・ソルヒ記者 入力2020.05.27.18:25 修正2020.05.27.21:51
|情景芯第14回公判..公訴状内の “2013年に自宅で学校PCにより偽造” を巡り攻防
検察が主張した偽造時期
フォレンジック捜査結果と異なる
「PCも押収令状なしに持っていった」
チョン教授「証拠収集違反」を主張
チョ・グク前法相夫人である情景芯東洋大学教授の裁判で “講師休憩室PC” をめぐる攻防が続いている。争点は大きく二つだ。第一に、東洋大学講師休憩室から発見されたチョン教授のPCから総長職人ファイルが出てきた経緯であり、第二に、講師休憩室PCが “違法に収集された証拠” なのかどうかだ。検察とチョン教授側は意見書を取り交わしながら攻防を繰り広げている。
検察の公訴事実は、チョン教授が2013年6月にソウル方背洞の住居地で息子の表彰状にある “東洋大学総長チェ・ソンヘ(職印)” 部分を切り抜いて娘の表彰状に貼り付ける方法で私文書を偽造したというものだ。去る7日の第12回公判前までは、公訴事実に対するチョン教授の立場が不明であった。立場を明確にしてほしいという裁判部の要請を受けたチョン教授側は、第12回公判で “東洋大学スタッフが発行した表彰状を伝達された” と述べた。これに対して裁判部は、疑問が解消されないとして、追加説明を求めた。裁判部は「スタッフが発行したのに、なぜ被告のパソコンから総長職印ファイルが出て来たのか」とし、双方に意見書を提出させた。
去る21日、第14回公判で双方が追加で出した意見書をめぐって攻防が繰り広げられた。検察は、チョン教授がPCを自宅で使用したあと、2016年12月に東洋大学講師休憩室に持ってきた後、PCが放置されたと思われるという意見書を出した。チョン教授側は、2012年に知人にもらったPCを東洋大学で他のスタッフたちと一緒に使ったあと、2014年から自宅で使ったという意見書を出した。検察が犯行時点として特定した2013年6月には、PCを、家ではなく東洋大学で他のスタッフと一緒に使っていたというものだ。
京郷新聞の取材を総合すると、チョン教授側は、PCのデジタルフォレンジックレポートを根拠にこのように主張する。2014年4月以降になってはじめて自宅でPCを使用したという記録が出てくるというのだ。チョン教授側は、PCを2016年12月に再び東洋大学休憩室に持っていったという。裁判部がこの主張を受け入れた場合、2013年6月に方背洞の自宅で犯行を行ったという検察の主張は力を失う。検察が公訴事実にある時間と場所を立証できるかどうかは、デジタルフォレンジックレポートを書いた捜査官に対する証人尋問の争点になるものと思われる。検察は、裁判部の要請に従ってこの捜査官を証人として申請した。
検察の講師休憩室PCの確保が違法な方法で行われた証拠収集かどうかについての攻防は一段落した状況だ。裁判部は、双方が提出した意見書を総合して、宣告公判で判断を明らかにするものと見られる。検察は昨年9月10日、東洋大学講師休憩室に放置されていたチョン教授のPC本体2台を “任意提出” 方式で押収した。検察は、PCを学校所有と見て、学校関係者の同意を得て押収したという立場だ。一方、チョン教授側は、チョン教授所有のPCを検察が押収令状なしに押収し、違法だと主張する。証人として出てきた東洋大学助手は、検察がPCから “チョ・グクフォルダ” を見た後、PCを押収したという趣旨で証言した。チョン教授側は、このような法廷陳述を根拠に、検察がPCがチョン教授所有であることを認知していたと主張する。
ユ・ソルヒ記者 sorry@kyunghyang.com
出典:京郷新聞