キム・テヒョン記者入力:2020-05-31 16:29
ユ・ジェス前釜山市経済部市長に対する監察もみ消し疑惑に関連し、チョ・グク前法相の今週の裁判に、当時 “ユ・ジェス不正報告書” を初めて作成した青瓦台特別監察班員が証人として出廷する。
情景芯東洋大学教授の裁判では、子女の不正入試疑惑をめぐる証人尋問が終わり、“私募ファンド投資” に対する審理が行われる。直接関連のある5親等の甥、チョ・ボムドンさんの裁判で争点となっている “投資” と “貸与” 部分に関し、検察が明確な証拠を出せずにいる中、今後の裁判がどのように進められるかに関心が集まっている。
◆“ユ・ジェス不正報告書” を作成した特別監察班員が出廷...特別監察班長は「監察終了は民情首席の権限」
ソウル中央地裁刑事合意21部(キム・ミリ部長判事)は、来たる5日午前10時、収賄などの容疑で起訴されたチョ前法相などの第2回公判期日を行う。チョ前法相は、大統領府民情首席だった2017年当時、ユ前副市長の収賄など不正疑惑を知っていたにもかかわらず特別監察班の監察を中断させた容疑で裁判に渡された。この日の裁判では、当時特別監察班デスクのキムさんと特別監察班員のイさんが証人として出廷する。
特別監察班員だったイさんは ”ユ・ジェス不正報告書” を初めて作成した人物だ。イさんが作成した報告書には ”ユ・ジェスが運転手付きの車を無償で受け取り、家族が海外に滞在するにあたり航空便代を業者が代わって支払った” などの不正疑惑が盛り込まれていると言われている。
これに先立つ初公判の証人として出廷したイ・インゴル前特別監察班長の証言によると、特別監察班の監察業務プロセスは、諜報を収集した後に報告書を作成し、これをデスクを経て特別監察班長に報告する。その後、不備な点があれば特別監察班長が補完を要求して補完した後、反腐敗秘書官、民情首席の順に報告される。
ただし先立つ裁判に出廷したイ・インゴル特別監察班長(当時)は、検察の事情聴取の際、「継続的に監察を通じて真相究明すべき事件であり、班員の意図とは逆に終結されたのは事実」と述べた。
しかし裁判に出廷してからは、 “中断” “終結” という言葉を使ったことはないと述べた。この過程で監察の最終処分権限は “民情首席の決定” とも述べた。
◆ “不正入試”の証人尋問終わる...私募ファンドに移行する情景芯裁判
ソウル中央地裁刑事合意25-2部(イム・ジョンヨプ部長判事)は、私募ファンド違法投資容疑をめぐる証拠調査を皮切りに、本格的な審理を開始する。
今後の裁判の争点は、情教授と5親等の甥、チョ・ボムドンさんとの間の金銭取引が “投資” なのか “貸与” なのかである。これにより裁判部は、11日にチョさんを証人として召喚する予定だ。
しかしチョさんの裁判で検察は “投資” ということを明確に証明するだけの証拠を提出できていない状態だ。そのためチョさんの裁判部が、情教授とチョさんの金銭取引を “貸与” と認めた場合、検察としては難儀な状況に直面すると見られる。
先立つ裁判でチョさんは、情教授から受け取ったお金は “貸与” であり、「イクソンの意見を聞き、貸与を受けた目的とは異なって使用」されただけだと陳述した。
また、イクソンが事実上共犯あるいは主犯なのに、それに対する検察の捜査が不十分だったと主張した。彼は「(検察が)イクソンを調査する中できちんと是非を正せると思ったのに、検察の捜査がやや不十分のように思え、その部分が少し悔しい部分だ」と吐露した。