キム・テヒョン記者入力:2020-07-21 08:07
|東洋大学職員 "MS Wordでのみ作業、毎回再作成が必要で摩擦起きた“
情景芯(チョン・ギョンシム)東洋大学教授が ‘アレアハングル’ プログラムで表彰状を偽造したという検察の主張が、事実上崩壊した。チョン教授は ‘アレアハングル’ の使い方を知らず、MS Wordでのみ文書作業を行い、このため職員と摩擦を起こしもした、という証言が出てきたからだ。
語学教育院に関連し、採用などの関連業務も総長から全権を委任されていたと記憶する、という証言も出てきた。
当時、語学教育院に勤務していた職員は、苦情があった場合、チョン教授がチェ・ソンヘ東洋大学総長に会って帰ってくると、ほとんど雑音なしに解決されたと証言しもした。
|‘アレアハングル’ を使えない情景芯...どうやって偽造するのか?
去る17日、ソウル中央地裁刑事25-2(イム・ジョンヨプ部長判事)の審理で開かれた裁判に出廷した東洋大学語学教育院のオチーム長(当時)は、チョン教授が ‘アレアハングル’ を使わないため「トラブルもあった」と明らかにした。
検察は、チョン教授が「東洋大学総長チェ・ソンヘ(職印)部分のキャプチャ画像を賞状書式のハングルファイルの一番下に貼り付け、カラープリンタであらかじめ用意した総長の職印を利用して捺印して表彰状を偽造した」と主張している。
ただし、当初チョン教授が拡張子 ‘アレアハングル’(拡張子.hwp)を使用しないため、トラブルがあったというのがオチーム長の説明だ。
オチーム長は、「私が見た時は(チョン教授は)‘アレアハングル’ を使わなかったように思う」とし、「MS Wordで作成して渡されると、私がハングルに変換して協助文(協力を要請する文)を送信しなければならなかったので、問題があった」と述べた。
オチーム長は当時、チョン教授が語学教育院にあるスキャナをはじめ、2014年以降にインストールされた複合機も、使い方を知らなかったと説明した。実際に使っている姿を見たこともなく、チョン教授は「ファックスも送り方がわからない」と言ったとのこと。
オチーム長は裁判に出廷する前に、当時の表彰状などの発行経緯を確認するために、その業務を担当していたキム助手と接触したことがあると明かした。
これに先立ちチェ・ソンヘ東洋大学総長は、総長名義の賞状には部署名で始まるシリアル番号がつかず、住民登録番号全体を記載しないと述べていた。
ただし、この日のオチーム長の発言により、チェ総長が証言した内容が事実と異なることが確認された。オチーム長は、賞状発行と関連してキム助手に二度連絡したと明かした。キム助手は 「シリアル番号は自分が語学教育院にした」と言い、「住民番号を記載したことがある」と言ったと答えた。
むしろ事実関係を誤解したのではないかというオチーム長の質問に、キム助手は「シリアル番号、住民番号を自分が記載したことがある」と言ったというのが、オチーム長の説明だ。
“論文の第1著者よくある”
この日の裁判には、漢栄外国語高校のキムディレクターも出席した。キムディレクターは、奉仕や外部体験活動を生徒に斡旋する役割をした。
キムディレクターは、チョン教授の娘であるチョさんが行なった外部活動について、ほとんど覚えていなかった。
ただし彼は、父兄会で、大学入試においては ‘第1著者’ の論文を提出することが有利だと説明してきた。
キムディレクターは 「父兄の中に専門職が多く、父兄が助けてくれれば学生が体験できる機会が豊富になるだろうと考えた」と説明した。
それゆえ各父兄に、体験機会の有無を尋ね、志願するかどうかは生徒の自律判断に任せようと話した。
特に検察が主張しているチョン教授と檀国大のチャン教授間の ’スペック助け合い’ という主張に対しては、あきれた笑いを浮かべながら、父兄同士でやりとりするシステムではないという趣旨で答えもした。
記事出典:亜州経済
画像:聯合ニュース