2019.10.15 12:55 l 最終更新 2019.10.15 12:55
「検察改革時局宣言」に乗り出した教授・研究者たちが、曺(チョ)前長官辞任翌日の15日、「今、検察改革の最前線に立った曺前長官は辞任した」とし「残りの役割は市民の皆さんと私たち6000人余りの教授・研究者のものになった」と発表した。
彼らは「検察改革時局宣言教授・研究者一同」という名義の緊急声明を通じ「曺前長官が渾身の力で突破した時間は決して無駄にならなかった。検察とマスコミの所行に憤怒した数百万の覚醒したろうそく市民が”私たちが曺国(チョ・グク)だ”と声を限りに叫んでいるからだ」と明らかにした。
また「今この時点で歴史が求めているのは、検察改革だけではないことを私たちは知っている」とし「(歴史が求めているのは)政治改革、司法改革、マスコミ改革、教育改革、労働改革、分配構造の改善、極右宗教勢力の改革など、数十年間、私たちの社会の全分野にわたって積み重なった諸積弊の清算であるからだ」と強調した。また「検察改革とともに国会のファストトラックとして係留中の公捜処(高位公職者犯罪捜査処)設置、検警捜査権調整法案の通過・実行は、偉大な市民革命に向けた第一歩となることを確信している」とし「国会が市民の意を尊び、今回の定時国会でファストトラック法案を必ず通過させるよう促す」と付け加えた。
▲ キム・ドンギュ東明大教授が11日午後、ソウル市中区プレスセンター内の言論労組会議室で行われた「火急の検察改革を促す国内外教授、研究者集団時局宣言ならびに最終署名者名簿発表記者会見」で発言している。
画像出典:ohmyNews
彼らは先月26日、釜山市議会のブリーフィング室で教授・研究者4090人余りの意を集め「今重要なのは検察改革だ」とし「果たして現在の事態の核心は”曺国の家族問題”なのか。今後数十年間、この国の民主主義の成否を決める核心事案は、まさに検察問題である」と発表したことがある。
去る11日には、教授・研究者6000人の名前が記載された時局宣言の最終リストを公開した。彼らは「9月21日午後6時から10月10日午後10時まで20日間に署名に参加した人員」と説明した。
次は、15日に発表された緊急声明の全文である。
検察改革時局宣言教授・研究者緊急声明 – 曺国法相辞任に際し
はじめに曺国教授とその家族に激励と慰めの言葉を送ります。ろうそく市民の切実な願いでありかつ文在寅政府の公約である検察改革を実現・貫徹するために、曺国個人とその家族が耐え忍ばねばならなかった苦痛を、やるせない思いで見守ったからです。
曺国は過去2ヶ月間、検察の悪辣な“ホコリ叩き式”捜査とマスコミの無差別的魔女狩りの標的になった家族を見守るしかありませんでした。検察改革という国民の悲願を実現するために、あらゆる誹謗中傷を一人で耐え抜きました。
しかし彼が渾身の力で突破した時間は、決して無駄ではありませんでした。検察とマスコミの所行に憤怒した、数百万の覚醒したろうそく市民たちが、「私たちが曺国だ」と声を限りに叫んでいるからです。
曺国とその家族を組織犯罪集団のように追い込んだ勢力は、世間の目を検察改革から曺国に向けることに成功したと祝っているかもしれません。しかし彼らの試みは失敗し、今後も失敗するでしょう。
私たちは、彼ら恥知らずな積弊勢力に警告します。国民は決して忘れないと! 積弊の主役らが犯したセウォル号惨事とその隠蔽、屈辱的な日韓慰安婦交渉、キム・ハクウィ性接待事件、公務員スパイ捏造、盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領の人格殺害など、山のように積まれたあの邪悪な犯罪の数々を。
今、検察改革の最前線に立っていた曺国長官は辞任しました。残された役割は市民の皆さんと私たち6千余名の教授・研究者のものになりました。
今この時点で歴史が求めているのは、検察改革だけでないことを私たちは知っています。政治改革、司法改革、マスコミ改革、教育改革、労働改革、分配構造の改善、極右宗教勢力の改革など、数十年間私たちの社会の全分野にわたって積み重なった諸積弊の清算だからです。
検察改革とともに国会のファストトラックとして係留中の公捜処設置、検警捜査権調整法案の通過・実行は、そのような偉大な市民革命への第一歩となることを確信します。国会が市民の意を尊び、今回の定時国会でファストトラック法案を必ず通過させるよう促します。
偉大なろうそく市民の皆さん。人権と正義、自由と平和が波のようにうねる民主主義社会。その胸いっぱいの夢が朝鮮半島で実現できるよう、私たちは最後まで皆さんとともに歩みます。
2019年10月15日
検察改革時局宣言教授・研究者一同